木更津市の個別指導学習塾 学力工房木更津教室です。
AI vs.教科書が読めない子どもたち
この本をご存知の保護者の方も多いと思います。さすがに教科書くらいは読めるだろうと思って読まれた方は『我が子はいかに』と冷や汗をかいたかもしれません。
著者の新井紀子さんによる学力調査がとても興味深く、なるほどと個人的に納得する部分も多く、実際に生徒にリーディングテストを行って確信を得たものもありました。
中学生の約2割が教科書の文章の主語と目的語が何かという基礎的読解ができず、約5割は教科書の内容を読み取れていないということが判明した(朝日新聞2016年11月9日付)。
教科書はわかりやすい文章で構成されています。それを理解できないということは、読解力が十分でないということになります。言うまでもなく文章を読めることと、文章の内容を理解することは全く別物です。教科書を読んでもわからない、先生の説明を聞いてもわからないという基礎的な理解力の不十分さの弊害は、口頭コミュニケーションにも当然みられます。
読解力を鍛えるためには読書が良いと言われますが、本当に効果があるのか。興味のある方は心理学博士の榎本博明著【読書をする子は〇〇がすごい】をご覧になってください。塾に置いてありますので、遠慮なくお貸しいたします。実際に当塾でも本を読む子とそうでない子の語彙力や表現力の差は感じていて、学年が上がるほど差が広がるように感じています。
文字を読み、内容を理解するのは学びの基本です。それができていない中学生が多いという事実をみなさんはどう受け止めるでしょうか。